2007年8月2日木曜日

スペイン・バルセロナ旅行(2日目)③

バルセロナ旅行2日目のメイン観光は「闘牛場」です。スペインと言ったら闘牛&パエリアとずっと思っていた私は、スペインに行く前に「バルセロナで絶対に闘牛を観るぞぉ~」と張り切っていました。そして、生で闘牛観戦することを何より楽しみにしていたので、どんな感じで牛と人間が対決をするのかなどの下調べはあえてしないようにしていました。
●スペインと言ったら闘牛ですが・・・

▲バルセロナで唯一の闘牛場(モヌメンタル闘牛場)

▲闘牛場の入り口

実際にバルセロナで闘牛を観た私はあまりのすざましさ言葉を失い、かなりのショックを受けました。

私が説明する前に、まず先に動画で闘牛の様子を見てください。

1.闘牛士達の入場です。馬に乗っている人(ビガドールと言う)たちも後で対決に登場してきます。 ⇒Click here 

2.迫力のある、この時はまだ元気な牡牛。赤やピンクの布を持った闘牛士(マタドールと言う)が「オレェッ!」と言いながら牡牛を挑発してます。 ⇒Click here 

3.まず、最初に馬に乗ったピカドールが牡牛の首筋を槍で突き刺し牡牛を弱めます。 ⇒Click here 

牡牛が馬に突撃する瞬間に、ピカドールが槍を刺しています。牡牛の力は物凄く強く、馬は相当押し込まれていました。またピカドールも馬から振り落とされないようにととても必死の様子でした。

4.両手にモリを持った人達(バンデリリェロと言う)がその一対のモリを牡牛の首筋に刺しさらに牡牛を弱めます。このモリを3対も刺していくので、牛ちゃん”の首筋からの出血がだんだんとひどくなっていくのです。かわいそう(>_<)  ⇒Click here 

5.そして、次に剣とムレータと呼ばれる赤い布を持った闘牛士(マタドールと言う)が華麗な技を披露していきます。 ⇒Click here

◇マタドールが剣を牡牛の首筋に刺すのですが、うまくいかないと開場内からブーイングが出てくるのです。 ⇒Click here 

◇一回の剣で牡牛の首筋を刺すことができれば開場内は大喝采です。 ⇒Click here

6.マタドールが牡牛の(人間で言う)眉間辺りに剣で止めを刺し・・・(>_<)きゃぁ~わぁ~見ていられない!なんてひどいことをするのでしょうか(~_~) ⇒Click here 

7.最後に、死んでしまった牡牛を撤去馬が引いて闘技場内から外へ運び出します。そして、次の対決がさらに続いていくのです。

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すざましい光景だと思いませんか?(~_~) このような対決を6回、つまり1回の闘牛の開場で6頭の牡牛を殺してしまうのです(>_<)私達はあまりに残酷なこの光景を観ていることができず、3頭が殺されてしまうところまで観て闘牛場を出てしまいました。

◀入場チケット。入場料は25ユーロ(日本円で約4,125円)とちょっと高めなのですが、この高額な代金を支払ってまで観るものではなかったかもしれません。そして、もう観たくないなぁ・・・・・と。

1回で6頭を殺してしまうので1ヶ月では24頭、1年で288頭もの牛をただ殺しているだけということになります。なんて残酷なことをするのでしょうか・・・。それをお金を払って観にいっている私って(ちょっと反省)

▲しかし、こう思っているのは私だけではありませんでした。モヌメンタル闘牛場の前には動物愛護団体の人たちが「Stop Bullfighting」と書いた看板を掲げ闘牛は動物虐待だぁ~!と訴え、そして闘牛の反対署名活動を行っていました。途中で闘牛開場を出て来た私は、闘牛反対の署名にサインをしました。またたまたま私の隣にいた韓国の人も「It was too terrible !!」(あまりに恐ろしいかった)と動物愛護団体の方に悲しい表情をしながら訴え、そして署名にサインをしていました。

反対に、闘牛はスペインの文化遺産だぁ~という人もいるらしく動物愛護団体との間で対立もあるようです。

確かにスペインと言えば「闘牛」ですが、もともとはスペインの南に位置しているアンダルシア地方(←アンダルシアに憧れて”という小説がありましたよね?笑)が発祥なので、バルセロナではそれほど盛んではないようです。ですので、このバルセロナで唯一の闘牛場(そして私達が行った)モヌメンタル闘牛場でも毎日行われているわけではなく毎週日曜日のみだけなのです。

だからというわけではないのですが、実はこのモヌメンタル闘牛場は来春でなくなってしまうらしいです。理由は動物虐待だからではなく、このご時勢よくある「経営難」だからのようです。闘牛を観に来るお客が減り、またバルセロナの若い人たちがマタドールをやりたがらないのだとか。殺される牛ちゃんはかわいそうだと思うのですが、スペインと言えば闘牛ですからちょっと寂しい気持ちもないわけでもありません。複雑な心境です。

▲確かに観客席ががらがらの状態でした。

2日目のメイン観光であった「闘牛」を観て、複雑な気持ちになりつつも念願だった闘牛を本場スペインで観ることができてよかったです。しかし、もう二度と闘牛は観たくないですが・・・。

この日は夜8時過ぎまで闘牛を観戦していたので、ホテルに帰ったのはちょっと遅かったかな。3日日はちょっとバルセロナの郊外へ足を延ばす予定。

3 件のコメント:

mana-surfer さんのコメント...

akoにとって、闘牛は相当ショックな光景だったみたいね。闘牛をお勧めしてしまった私はとっても反省。でも、やっぱり一度目で見ないと分からない雰囲気があったでしょ?!私も最初に目にした時は心臓がバクバクしたけど、しっかり見届けよう!という心境になり6回最後まで見たよ。あの牛たちはその後、ステーキなどになるんだって。それなら、無駄死にではないし、動物虐待とまでは言えないかな~っていうのが私の個人的意見かな。動物愛護の人はステーキやチキンや牛乳やチーズなどなど、まったく食べないのかい??て思っちゃうし。(実際、食べない人もいるとは思う)でも本当、いろいろ考えさせられるものではあるよね。

ako さんのコメント...

闘牛はとてもショックな光景だったよ(>_<)これも、スペインの文化といえば文化だけど。

殺された牛は、ステーキになってるの???ホント?!ホント!?マジッ!?(@_@;)
実は私達、この闘牛を見る前にモヌメンタル闘牛場の近くのケバブ屋で簡単に夕食を済ませたんだけど、その時にすごく硬いお肉(牛肉)を食べたんだ・・・・あれってぇ~(~_~)もしかして、殺された牡牛なのかな。えぇぇぇぇっ~もし、そうだったらイヤだ~(T_T)/~~~ショック。ショックです。
夫もケバブ屋で「闘牛場の近くのお肉だから多分、闘牛で殺された牛の肉だよ」って言ってたんだ。私はまさかねッ!って1人解釈して食べ続けてたんだ。しかし、manaの情報によるとやっぱり、あの時の肉は闘牛で殺されたお肉だったのかもね(~_~;)いまにも吐きそうです。

mana-surfer さんのコメント...

どうして~?今にも吐きそうだなんて、、、akoに食べられた牛ちゃん達が可哀想だわ。美味しく頂いて感謝してこそ、のお肉でしょぅと私は思う(^_^)v 闘牛で殺された牛も、誰にも意識されないままに屠殺されてスーパーに並べられた牛も、どちらも責任持って食べてあげなくちゃ!ってねぇ~。ま、その感覚は人それぞれだよね。ケバブ屋さんの牛が闘牛で殺されたものかどうかは知りませ~ん。闘牛の牛ならば、どこかに但書きされているんじゃないかなぁ??でも、私もどこで闘牛のお肉を食べられるのか、よく知らないんだ。曖昧でごめんちょ(^^;)